*flower Crown*[冗談はやめてくれ!]
「ん、あ、ドラコ、もっとやさしく・・・」
はぁ、と、熱のこもった息を吐き、囁くようにしては自らのペニスに絡んだドラコの白い指にそっと、自分の指を絡める。
「ん、ごめ・・」
の言葉に、ドラコも熱に浮かされた潤んだ目で答える。
困ったようにドラコは眉をハの字にして、の手に従うように、またそっと手を上下に動かして、のペニスを扱いた。
途端、またの唇から「あ、あ・・」と嬌声が上がる。
向き合った状態の二人の間からは、ちゅくちゅくと、恥ずかしい水音が響く。
「きもち?・・・」
「ん、いいよ、ドラコ、かわい・・」
おずおずと、問いかけ来るドラコには小さく笑って、ちゅっと、ドラコの目じりにキスをする。
そしてドラコの手に絡めていた指をはずすと、ドラコのペニスに手を伸ばして、絡める。
「あっ!・・・っ」
白い指先でくりゅくりゅと、先端を弄ると、ドラコの唇から砂糖菓子のように甘い声が漏れる。
「やだ・・そうび・・・っあ、あ・・」
たまらないように、甘く喘ぐドラコには目を細める。
「ほんとに、かわい、ドラコ・・」
ちゅ、と今度は薔薇色に染まった唇に深く口付けて、唇を舌で割り開き、ドラコの舌を絡めて吸って、嬲る。
くちゅくちゅと、唾液が交じり合う淫猥な音に、ドラコはぎゅうと目を閉じた。
その様子さえも、は目を細めてみならが小さく笑む。
可愛らしいと、心底思った。
ちゅっと、音を立ててゆっくりと唇を離すと、すっかり息を乱したドラコがあらく息をついていた。
そんな仕草さえ可愛らしくて、はとろりと、とろけるように微笑む。
「あ、・・今日は、僕がいれたい・・・。」
とろ、とキスの良いんでまだとろけた目をしたまま、ドラコが言う。
言葉には少し驚いたように、闇色の眼を丸くした。
「だ、ダメか?」
そんなの様子に不安になったのだろう、おずおずといって、ドラコは小首をかしげる。
その仕草のなんと可愛らしい事か!
はぎゅうと、ドラコを抱きしめて、柔らかなプラチナブロンドをなでると、クスクスと、声を上げて笑いながら「ダメじゃないよ。」といって、もう一度、今度は額にキスを落とす。
「やさしくしろよ。」
とろけるように笑みながら、はー
「ダァああああああああああああああああ!!!!!!!」
「、うるさいよ。」
奇声とも呼べるような絶叫を上げて、は手に持っていた薄い冊子を思わず真っ二つに破った。
突然の同室の人間の奇行に、同室者のハリー=ポッターは騒音に対しての苦情を言いはなつ。
「うるさいよ。じゃ、ねぇ!なん、これはなんだ!」
あんまりにも冷たい態度にはこの本の所持者であったハリーに、詰め寄る。
「ハーマイオニーの新刊だね。」
「そういうことじゃなく!!!なんっで、オレとドラコが?!」
「今回のテーマ、百合らしいから。」
「百合ってなんだ!」
「オンナノコ同士がイチャイチャすること?」
「・・・オレもドラコも男ですが?」
「要するに、受けどうしがイチャイチャすることってことだよ。」
「・・・・・・。」
の言葉に淡々と答えながら、ハリーはの手から、二つに裂けた冊子を回収すると、杖を向けて修復した。
「・・・・なぁ・・お前さぁ・・こんなの読んで楽しいのか?」
修復した冊子を自らの生活スペースにある棚にしまいこんだハリーに、が問えば、ハリーはニコリと笑って「楽しいよ。」と答える。
(楽しいって答えやがった・・・)
ハリーの答えに、露骨にうわぁという顔をして、は身体ごと引く。
ソレをおかしそうに観察しながら、ハリーは言葉を続けた。
「この本、この後、僕が乱入して2人ともおいしくいただくって言うオチなんだよね。」
「・・・・。」
さぁと、の顔色が蒼くなる。
「むしろ、今度、マルフォイと、と、僕と・・あとカインとで4Pでもする?」
「は・・?」
「かわいいと思うんだよね、僕とカインに突っ込まれながら、ちゅーしちゃったりする、マルフォイととか。」
本気とかいてマジと読む。
キラキラとどこかまぶしい、満面のロイヤルスマイルで言い放ったハリーに、コイツなら本当にやりかねないと、
冗談では済まされない悪寒には鳥肌を立てるのだった。
「ドラコー!!!!」
「?どうしたんだ、。血相変えて・・って?」
「ドラコ!お前はちゃんっと、オレが守ってやるからなぁああ!」<ぎゅううううう
「は?」
「唯一の癒しを、いやらしさ300%のアイツ等に汚させてたまるものか!!!」<ぎゅうぎゅう
「は?」
おしまい☆